個人や小規模のビジネスオーナーに向けて「ブログ記事の書き方講座」を開催したところ、次のようなご質問をいただきました。
書くことが多すぎて伝わりにくくなるのは、専門家ならではの悩みですよね。
情報量が少ないと満足度が低くなってしまいそうで、心配になる気持ちもわかります。
情報量が適切か判断するには「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」で考えるのがおすすめです。
詳しく掘り下げるため、本記事では以下の情報をまとめました。
本記事を読めば「このブログ記事ではどんな悩みを解決したいんだっけ?」と自問して、不必要な情報が判断できるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
情報の詰め込みすぎとはどういう状態か
ブログに書く情報の選び方を解説する前に「情報の詰め込みすぎ」とはどういう状態か、その定義を確認しておきましょう。
情報の詰め込みすぎとは、今語られるべきテーマから脱線したり、先の話をしすぎたりしている文章です。
Webのライティングの説明文で比較してみましょう。
次に、脱線が多すぎる文章と先の話をしすぎる文を確認してみましょう。
NG例の2つは情報量は多いのですが、1行で済む説明がダラダラと長くなってしまっています。
カンのいい人はお気づきだと思いますが、NG例文の調子で文章が続くと本題がなかなか先へ進まないため、読者は読むのをあきらめてしまうのです。
情報って多ければ多いほどいいものじゃないの?
人は興味がない文章は読んでくれないから、情報が多くなると読まれなくなる可能性が高まるんだ。
文章を書くときは「なにを書くか」と同じくらい「なにを書かないか」も重要となります。
「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」で情報を選ぶ
適度な情報量を提供するコツは「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」にフォーカスすることです。
専門家として情報提供をする書き手の立場からすれば、本質を知ってほしかったり、レアケースも頭に入れてほしかったりします。
レアケースの話などは文章のスパイスとしてとても重要ですが、量が多すぎるスパイスが元の味を壊すように、脱線が多い文章は伝えるべき情報をボヤけさせてしまいます。
一方で読者は本気で勉強しようとは思っておらず、フワッとした悩みだけを持っている人がほとんどです。
本気で勉強したい人でも、一気に学ぼうとすれば頭がパンクしてしまうでしょう。
読者から「レアケースも教えてくれればいいのに」とクレームになったりしないの?
クレームを過度に恐れるとどんどん文章が長くなってしまうよ。クレームのためだけの文章になっていないか、悩みの解決に必要な文章かは常に自問しよう!
読者にスラスラ読んでもらうために、関連性の薄い情報は伝えないという勇気も時には必要となります。
読者の状況を的確に捉えると満足度が高まる
情報を詰め込みすぎず、ちょうどいい内容で満足度を高めるには、読者の状態を的確に捉えるように努力するとよいでしょう。
ブログを読んでいる読者の状況によって、そのとき必要な情報が変わってくるからです。
たとえば「カレーの作り方」という記事を書く場合、翌日の献立を考えているのか、それとも台所に立って今まさに作り始めるのかによって、ほしい情報は変わってきます。
翌日の献立を考えている人なら前日からの仕込みの話が喜ばれるかもしれません。買い物に行くチャンスもあるため、隠し味を教えてもよいでしょう。
対して今まさに台所に立っている人は、手順を簡潔に書いてある方がやるべきことが明確になるはずです。
料理中は記事を上下するのも大変でしょうから、一画面でおさまる要約を作ってあげるとさらに喜ばれると思います。
取引先と電話中に専門用語を言われて、電話しながら検索したことを思い出した…。詳しく書かれた記事よりも、パッと概要がわかる記事を探していたなぁ。
検索する状況によっては、詳細な情報がうっとうしかったりするよね。
情報の取捨選択のコツとして、読者の状況をきちんと把握することをおすすめします。
まとめ:ブログの内容は「解決したい悩み」で取捨選択しよう
ブログの記事で情報を詰め込みすぎるのは、読者にとって不親切になるケースもあります。
情報は「伝えたいこと」ではなく「解決したい悩み」で選択するのがおすすめです。
読者の状況をしっかり把握できていると、今本当に伝えるべきことが明確になります。
過不足のない適切な情報量で、より多くの読者の悩みを解決していきましょう!
今回の「情報を書きすぎてしまう」とは真逆で「情報が不足してしまう」人には、4つの学習タイプを使った構成作りをお勧めしています。
興味がある方はぜひ、関連記事『【4つの学習タイプ】全読者が納得する最強の文章構成フレームワーク!』をご覧ください!
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