リンクを貼りすぎるとSEOでマイナスになるって本当かな…
適切な発リンクなら、SEOにもプラスだし読者満足度も高まるよ!
SEOについての情報収集をしていると、リンクの数や質について目にする機会もあるでしょう。
情報に振り回されて、なにが本当のことなのかわからなくなるのは、リンク本来の意味や役割を知らないからです。
意味を知らないまま小手先のテクニックばかり覚えても、効果がないどころかペナルティを受けることにもなりかねません。
そこで本記事では、ライターとしてSEOに強い記事を執筆している僕チキンが、次の情報をまとめました。
本記事を読めば、内部リンク外部リンクともに適切に設置できるようになるため、検索順位の上昇も期待できます。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも発リンクとは?
発リンクとは、現在見ているWebのページから、別のページへ移動するリンクを指す言葉です。
会話や文中では「A記事からB記事へ発リンクする」「C記事へ発リンクを飛ばす」などと使いますが、「リンクでD記事に飛ばす」と『発』を言わないケースもあります。
『発』とつける理由は、SEOの施策ではリンク次の移動のベクトルによって呼び方が変わるからです。
こちらのページから外側へ移動するリンクを発リンク、移動して来るリンクを被リンクとよびます。
発リンクの種類は、同じドメイン(サイト)内に移動する内部リンクと、ドメインの外部(別のサイト)に移動する外部リンクの2種類です。
それぞれ解説します。
内部リンクとは
内部リンクとは、同一のドメイン内にある別のページに移動するリンクのことです。
現在のページが「www.◯◯.com/△△」だとすれば「www.◯◯.com/◆◆」へのリンクは内部リンクとなります。
内部リンクを貼る理由は、記事の補足情報として別の記事を紹介する場合や、連載記事で前回の記事を紹介したい場合などさまざま。
内部リンクを張り巡らせることで、記事単体ではなく関連する記事全体で情報を伝えることができ、ユーザー満足度の向上も期待できます。
また、Googleのクローラーはリンクを辿ってページを発見することや、ユーザーの滞在時間が長いサイトを高く評価することから、内部リンクはSEOに効果があるとする専門家も多く存在します。
ブログでよく「詳しくはコチラ」とか書かれているアレが内部リンクか!
そうだね。ほかにもWikipediaみたいにテキストに貼られているタイプもあるよ。
外部リンクとは
外部リンクとは、現在の記事から別のドメインへ移動する発リンクを指す言葉です。
現在のページが「www.◯◯.com/△△」なら「www.★★.com/」へのリンクは外部リンクとなります。
外部リンクを貼る理由は、記事で紹介したサービスや店舗へのリンクを載せてあげたり、参考にした論文やデータを出典元として紹介したりといろいろ考えられます。
ようするに、ほかのサイトに移動するリンクは外部リンクってこと?
そのとおり!ちなみにアメリカではアウトバウンドリンクって呼ばれているよ。
発リンクと被リンクの違い
SEOを学び始めると、発リンクよりも被リンクを耳にする機会が多いでしょう。
言葉の意味としての違いは、発リンクは当該記事から別の記事へ移動するのに対し、被リンクは別の記事から当該記事へ移動するリンクのこと、つまり移動の方向が真逆になります。
本格的にSEOに取り組むなら、被リンクをもらう施策が重要になるのは間違いありません。
一方で、被リンクを意図的に増やすのはかんたんではないため、まずは自分でコントロールできる発リンクからしっかりマスターするべきという考えかたもできます。
発リンクと被リンクの違いを、以下の表にかんたんにまとめてみました。
発リンク | 被リンク | |
リンクの方向 | 当該ページから別のページへ | 別のページから当該ページへ |
コントロールの可否 | 自分でコントロールできる | 自分ではコントロールできない |
SEO効果 | Google公式は効果を認めていない | Google公式も効果を認めている |
発リンクがSEOに与える効果
発リンクがSEOに効くと証明する情報はありません。
それどころか、Googleのスタッフジョン・ミューラー氏は次のような発言もしています。
「もちろん、ウェブサイト内に優れたコンテンツがあり、その一部が既存の他のコンテンツを参照している場合、その構造全体がもう少し理にかなっていて、ウェブサイト全体が良いものであることを意味します。
引用元:Outbound Links to Authority Sites Good For SEO? (DeepL翻訳)
しかし、ただ権威あるページへのリンクがあっても、私たちの観点からは何も変わりません。」
要するに、「コンテンツもよくてリンクの構造も良ければ、それはいいサイトであると言えるよね。でも権威あるページに発リンクしているだけではGoogleは評価しないよ。」とのこと。
え?Googleのスタッフが言っているなら、意味ないってことじゃない?
そう判断するのは早いかもしれない、ここからが重要だよ……。
Google公式からのお墨付きはないものの、発リンクはSEOに影響を与えているだろうと考える専門家は少なくありません。
現に、なんらかのキーワードで検索した際に上位表示されているサイトは、適切にリンクを貼っている場合が多く、リンクのない孤立したページは順位が上がりにくい傾向があります。
Googleが公式に発表しているわけではありませんが、総合的に考えると、発リンクはSEOに効果があると考えてよいでしょう。
発リンクを貼る際に意識したいポイント
発リンクはSEOによい効果が期待できるものの、とりあえずたくさん貼ればいいというわけではありません。
ここでは、発リンクをより効果的な施策にするために意識したい3つのポイントを解説します。
- 発リンクの数をむりに増やさない
- 内容と関連するページへ発リンクする
- 信頼できないコンテンツへは発リンクしない
それぞれ詳細を解説します。
発リンクの数をむりに増やさない
発リンクがSEOに効果があるからといって、リンクを貼りすぎるのはいけません。
スパムと間違われる可能性があるからです。
具体的に何個からスパム扱いになるかといった基準はありませんが、読者の可読性よりもリンクを優先したり、誤タップが増えたりするようであれば、貼りすぎだと言えるでしょう。
リンク同士の位置が近すぎると、サーチコンソールでエラーになるからチェックするといいよ。
Google側からの注意喚起メッセージなら対応した方がよさそうだね。
発リンクはあくまでも読者のために貼るものと捉えましょう。
内容と関係するページへ発リンクする
発リンクは、引用元や補足情報、サービス紹介など関連性の高いページに向けるようにしましょう。
Googleはリンクの構造を理解してページを評価するからです。
とくに、読者が実際にクリックするリンクは評価されると言われています。
記事を読んでいる読者が気になっている情報に対して、適切に発リンクできるよう心がけるとよいでしょう。
関係のないページへのリンクを貼るとどうなるの?
関連性の低いリンクが多いとスパムと間違われて、ペナルティを受ける可能性があるよ!
また、Googleはリンクを辿って新しいページを発見しますから、適切な内部リンクを貼ることでページを見つけてもらえる確率も上がります。
サイトの SEO を改善するためのさまざまな方法がありますが、ウェブ コンテンツの掲載順位や Google 検索での表示に最も大きな影響を与えるために重要な方法がいくつかあります。
引用元:Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)| Google 検索セントラル
(中略)
リンクをクロールできるようにして Google がページ上のリンクを使ってサイト内の他のページを検出できるようにする。
サイト内の記事に適切なリンクを張り巡らせれば、記事のまとまりが評価されて順位が上がる可能性もあります。
外部リンクはなるべく信頼できるサイトへ
引用元や参考元などで外部へのリンクを貼る際は、なるべく信用できるサイトに発リンクすることをおすすめします。
Googleは、サイトやページごとに信用度を定めており、信用度の高いページへのリンクを評価する傾向があるからです。
サイトやページの信用度は公開されてからの年数や、被リンクの数によって決まり、ドメインレートと呼ばれる非公開のステータスで評価されています。
ドメインレートを知るためのツールもありますが、初心者のうちは難しく考えず、公式サイトや行政、研究機関のサイトへリンクするとよいでしょう。
レビュー記事よりは公式サイトに発リンクする、有資格者のブログより厚生労働省のサイトにリンクするといった感じ!
読者としても信用できるサイトからの引用なら、安心できるね
まとめ|発リンクは自分で取り組めるSEOのひとつ
発リンクとは、当該の記事から別の記事へ移動するリンクのことです。
内部リンクと外部リンクの2種類あり、適切に取り入れることでSEOの効果も期待できます。
リンクをもらういわゆる被リンクに比べると、SEOへの効果が低いことは否定できません。
一方で、初心者には対策が難しい被リンクに比べれば、発リンクはすぐにでも始められるため、早いうちから意識しておいて損はないでしょう。
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