AIが生成した画像に著作権はあるのか?米国著作権局がだした結論とは?

画像生成AIと著作権 AI
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備忘録も兼ねて、AIについて日々学んだことを綴ってきます。

今日は、AIが生成た画像の著作権について。

チキン君
チキン君

結論から言えば、英国著作権局は「AIが生成した画像を著作権で保護することはできない」としました。

なぜそんな結論になったのかという判断基準や、世間の反応などをまとめました。

本記事の内容は、アメリカの技術系ニュースサイトで公開された以下の記事を参考に解説しています。

米国と日本の法律は違いますが、今後日本でも起こるであろう問題について予習しておきましょう。

著作権登録を求めている『Zarya Of the Dawn』と経緯

ことの発端は、AIで生成された画像で作られたコミック『Zarya Of the Dawn』が著作権を申請したことから始まります。

Zarya Of the Dawn
出典:kris.kashtanova
出典:kris.kashtanova

2022年9月、米国著作権局は一度『Zarya Of the Dawn』の著作権を認めました。

過去の別のアーティストが著作権申請を判例では「AIが生成した画像は、人間が創作に関与していない」として著作権登録が認められていなかったため、ニュースは業界を騒がせました。

『Zarya Of the Dawn』はコミックであり、その制作のためにAIをツールとして利用したのだと認められたかたちです。

ところが今回報じられたニュースは、米国著作権局が一度認めた著作権を一部取り消すという方針。

いったい、なにがあって結論を変えたのでしょうか。

著作権が認められない理由は、出力を予測できないから

米国著作権局が権利を一部取り消した理由は、以下の通りです。

 “The fact that Midjourney’s specific output cannot be predicted by users makes Midjourney different for copyright purposes than other tools used by artists.”

引用元:2023.02.21 FINAL Zarya of the Dawn Letter w Enclosures
日本語意訳

Midjourney(画像生成に使ったAIツール)が出力する結果をユーザーは予想できない。そのため著作物の制作に使われる他のツールとは異なる。

チキン君
チキン君

猿が撮ったセルフィーに著作権が発生しないのと、同じ理屈だそうです。

参考:Appeals court blasts PETA for using selfie monkey as ‘an unwitting pawn’

著作権がまったく認められないわけでなく、コミックとしてのストーリーやセリフなどのテキスト情報は、作者の創作物として認められるようです。

あくまでもAIによって生成された画像部分のみ取り消されたのであり、AIが生成した画像だとしても人間の創作性も認められるなら著作権も認められるような話もほのめかしています。

著作権局の著作権一部取り消しに対する世間の反応

ニュースに対するTwitterの反応をチェックしてみましょう。

「彼女は各画像の構造と内容を「導いた」と主張しているが、カシュタノワの手紙に記述されているプロセスは、画像の「作者の伝統的な要素」を生み出したのはカシュタノバではなくミッドジャーニーであることを明らかにしている.

Googleによる翻訳

A.I.は新しいカメラ
プロンプトは人間の表現

人工知能の領域で知財は重要か、という問いに対して、ChatGPT自身はこう答えている。

はい、知的財産は人工知能の空間において重要な要素です。人工知能(AI)技術は、多くの場合、複雑なアルゴリズムやソフトウェアに基づいており、これらは特許や著作権によって保護されています。知的財産権を保護することで、企業は自社のAI発明を保護し、他者が自社の技術を無断でコピーしたり使用したりするのを阻止することができます。さらに、特許を利用して、その技術を他社にライセンスすることで収益を上げることもできます

DeepLによる翻訳
チキン君
チキン君

賛否両論あるようですね。

AIをとりまく2種類の著作権問題

AIをとりまく著作権問題は2種類あるように感じます。

  • AIが出力した情報に著作権は発生するのか?
  • AIが学習する際に著作物を使うのは合法か?

今回ご紹介した『Zarya Of the Dawn』は前者でしたが、後者の問題も根が深いようです。

これまで長い時間と途方もない労力をかけて作り上げた情報が、サクッとAIの学習の一部にされる状況は、クリエイターやメディアにとって怒って当然の状況でしょう。

チキン君
チキン君

アメリカではすでに訴訟も起こっているようです。

AIを取り巻く著作権の問題は、これまでの情報社会を支えてくれた功労者たちと、これから新しい価値を提供したい挑戦者たちとの戦いになるのかもしれません。

コメント

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