「伝えたいことが多すぎて話がまとまらない……」
そんな方におすすめしたいサービスを発見しました。その名も「グラフィッカ」。
初めて耳にする方も多いかもしれません。
「グラフィッカ」は単なるビジュアル化とは少し違い、会話の流れを整理して、伝えにくい内容を相手にわかりやすく伝えるためのコミュニケーションツールなのだそうです。
活動的すぎて自分が何屋かわからなくなった個人事業主や、中小企業経営者の方には特におすすめです。
自己紹介をもっとスムーズにしたいと感じているあなたに、ぜひ知っていただきたい新しいツール「グラフィッカ」の魅力をご紹介します。

Rion 🖋graphicca
あなたの「伝えたいこと」をもっと話したくなるグラフィック化(graphic + ca )でサポート🎨もやもやしている状態から丁寧にヒアリング、スッキリ伝えられる形に可視化します💡最近グラフィックレコーディングも始めました。Xはフリーランス的側面の発言多めです。日報がわりに呟いています。
グラフィッカとは?グラレコとは違う会話の地図

りおんさん、今日はよろしくお願いします!
さっそくなんですが、グラフィッカって何ですか?

よろしくお願いします!
グラフィッカはですね、『グラフィック化』からもじって私がつけた造語で、話したいことや伝えたいことをグラフィックにしたものです。
「文章にすると何千文字にもなるし、話せるなら5時間ぐらいしゃべりたい!」それくらい熱意のあるテーマを持つクライアントに私がヒアリングして、伝えたいことを整理して、初めての方にも伝わるストーリーを考えて絵にする。それがグラフィッカです!

なるほど……。つまりグラレコ(グラフィックレコーディング)ってやつですか?

あ、違います

……え!?

グラレコは、講演会やセミナーを受講しながら、その場でイラストとテキストを描き起こすものです。
グラレコも素晴らしいですし私も依頼を受けているんですが、グラフィッカはちょっと違う……、なんというか地図のようなものなんです。

地図?

はい。最初にお伝えしたように、クライアントさんは何時間も話したいくらいの熱量を持っています。でも実際は初対面の人に何時間も自己紹介することはできず、それなのに相手が何に興味を持つのかわからない。そんなモヤモヤを抱えています。
結局、枝葉ばかり話してずっと幹が見えないまま商談が進み、終盤になってやっとハッと気付くみたいな体験を繰り返してしまう。

それ、僕もよく経験しています。ライターと名乗ってもいまいちスキルが伝わらず、話してるうちになんか会話がズレていくような感覚。

そうなんですよ!ユニークなことをしている人ほどそうなる。だから全体像をまずバッと見せてから、なにから話すかを、目の前のお客様とやり取りできるっていうイメージです。

なるほど!グラレコは情報が整理された1枚の絵という価値がありますが、グラフィッカは、1枚の絵を挟んで話し手と聞き手の会話の地図の役割になる。そういう違いがあるんですね!

そうです!
初対面の相手が興味を持つものは?グラフィッカの持つ情報量

1枚の絵を地図のように使って、初対面の相手に自己紹介をする。それは確かに魅力的だとは思うんですが、自己紹介スライドとかとは違うんですか?

そうですね、自己紹介スライドとの違いとして、本人もどこから話せばいいかまとまっていない。すごい伝えたいしめちゃめちゃ情熱は持ってる。だからこそ3分じゃ足りません!自己紹介ではたりません!って人がどこから話してもよくなるってのが半分。
もう半分は、聞き手側が気になったところから深掘りしやすいっていうのも違いとしてあります。

聞き手側から聞きたいトピックを選べるってことですか?

そうです。たとえばこちらの、通販・直販プロデューサーの方のグラフィッカを見ていただきたいです。


通販・直販プロデューサーというとラジオやテレビでの通販がイメージされやすいですが、グラフィッカならECサイトやネット集客という文言も入れられます。

なるほど!すると、ECサイトに興味がある人は話題のきっかけとして質問しやすいんですね。

そういうことです。また、文言ではなく単にアイコンとして情報を載せることもできます。
たとえばこちらは、司法書士さんのグラフィッカです。


代表の日高さんは、自分のルーツはボクシングだとおっしゃっていました。諦めないこと、挑戦することの根底にボクシングがあるのだと。だからイラストでは日高さんがボクシングのグローブをはめているんです。

なるほど!気になった方だけボクシングについて聞けるし、話せるんですね。

そうです!あとは、説明がどうしても複雑になってしまう時にも役立つかなと思っています。こちら、体を整えることを中心に活動しているさきさんのグラフィッカを見て欲しいんですが。


さきさんが活動上、大切にしているのが、「⚪︎(マル、エン)」の概念です。彼女の仕事も、活動も、社会観もこの概念に繋がっています。
整体師っていう肩書だけで説明すると 、この社会感に共感してもらえないし、かといって初対面で「サンカクの社会」「マルの社会」という話をしてもなかなか伝わらない。

いやー、それは確かに初対面では伝わらないし、でも伝えたい気持ちもわかるし。

そうそう、だから最初にこのグラフィッカを見せて、こういう考え方でこういう取り組みをしてるんですよ。という説明に活かしてもらっています。

確かに!グラフィッカが間にあるだけで、ぐっと理解しやすくなりますね!
活動が多岐にわたる個人や中小企業にこそグラフィッカ

ここまで聞いていると、できることが多くなりすぎてごちゃごちゃしてる人ほどグラフィッカが必要そうですね。

そうなんですよ。やりたいことがいっぱいあるけれど点と点が繋がってなくて、まだ点としてしか喋れない。でも本人の中では1本繋がってるものもあって……、っていう人がお客様です。
どうすれば伝わるか一緒に整理して「あ、ここに繋がってましたね」と一緒に探った後に、じゃあそれを絵にして、これを持ってもう説明したら伝わります!っていうものを作っていく感じですね。

なるほどな……。逆に取り組んでいることがシンプルな人にはグラフィッカは必要ないわけですね。たとえば整体師ってだけなら、整体師と言うだけになる。

そうです。そうやって言葉で伝わるものはそのまま伝えてもらって、伝えたいけれどどう伝えたらいいのかわからないものはグラフィッカで伝えてもらえるといいなと思っています。

ということは、お客様は活動的な人が多いんですか?

そうですね。これまでのお客様も個人事業主さんだったりとか、中小企業の経営者さんが多かったですね。
利用目的は、自己紹介やサービス紹介もありますし、従業員に会社の理念や自分がやってきたこと、これからやりたいことを伝えたい。など。
どこから話し始めた方が分かりやすいのかが分からないという方にご利用いただいています。

周りから見てると、いろいろやりすぎててよくわからない人って多いですもんね。
グラフィッカができるまで-幼稚園から今までを振り返る-

グラフィッカって、かなりパーソナルなことも理解してないと作れなさそうだと感じたんですが、実際にどういう流れで制作されるんですか?

そうですね。クライアントには「とりあえず喋りたい分だけ喋ってください」と伝えて、もうずっとひたすら聞いていくっていうのが最初です。で、そのお話の中で1番伝えたかったコアは何なのかっていうのを一緒に探っていきます。

聞くだけでも時間がかかりそうですね。

そうなんですよ。さきほどの司法書士の日高さんは、3ヶ月か4ヶ月ずっと対話を重ねて、合計10時間ぐらいお話しを聞きました。

制作前に10時間の打ち合わせ!それってやっぱり長い方ですか?

うーん、みなさまそれくらいですね。幼少期の頃の話や今の事業に至った過程など、その方の人生が活動に反映されるので、そこから全部聞くみたいな。短いと3時間で話し切れる人もいますが、大体みなさん5時間〜10時間ぐらい時間がかかってますね。

10時間聞いてイラストに落とし込むって、相当な圧縮率ですね!

そうなんです。もういろんな話があって、イラストに入りきらない伝えたいこともいっぱいあるんです。そこで初対面の人に自分のこと伝えるんだったら、従業員に伝えるならみたいな視点を入れて、じゃあもうこれカット、カット、カットって圧縮した結果がイラストになります。

なるほど。お話しを聞くまで、グラフィッカって、マンガコンテンツとかグラレコみたいな「ビジュアルで伝えるコンテンツのひとつ」だと思ってました。でもそうじゃなくてコミュニケーションに使うツールなんですね。

そうです。単純に見せて理解させるってことじゃなくて、ストーリーを立てて伝えるのとも違って、煩雑な話題を煩雑なまま、情報だけしっかりギュッと詰め込んでおく。使う時は欲しいとこだけ食べたらいいっていうバイキングスタイルみたいなもの。それがグラフィッカです!
本人以外も活用できるグラフィッカの以外な使い方

こうやって聞くと、グラフィッカは1対1のコミュニケーションではかなり有効に使えそうですね。
一方で、1対多のビジネスではグラフィッカの活用シーンが想像できないんですが、やっぱり1対1でしか使えないものですか?

そんなことないですよ!たとえばこの方は、高校生向けのセミナーで自己紹介をする際「テキストばかりで疲れさせたくないから」という理由でご利用くださりました。


あぁ、確かにセミナーのスライドがグラフィッカだと和みそうです。

変わった使い方をするクライアントさんは、他にもいらっしゃいます。
その方は飲食店のコンサルタントとして活動しているんですが、その代理販売をする営業の方が持つ資料としてグラフィッカを導入してくださったんです。
飲食店って経営者もとにかく忙しいですから、分厚い資料とかは煙たがられるんですよね。でもグラフィッカだと数枚にまとめられていてテキストも少ない。パッと伝えやすいんです。

そうか!短い時間で複雑なことを伝えるって考えると、自己紹介以外でも活用シーンは広がりそうですね!

そうなんです。活用の仕方はまだまだたくさんあるんじゃないかなと思っています。
グラフィック化までのプロセスにも価値がある

りおんさん、今日はありがとうございました。正直、お話しを聞くまでグラフィッカを誤解していました。
グラレコみたいなものだろうと思っていたんです。

こちらこそ、ありがとうございます。
まさにそういう「ちゃちゃっと描いて」みたいな誤解を解消したくて、グラフィッカというオリジナルの商品にした背景もあるので、お話しできてよかったです。

一瞬なんてとんでもないですね笑
話す方も大変かもしれないくらい。

そうそう。まさにそれで、最終的に完成するグラフィックは実はおまけみたいなもので、ヒアリング中の思いが言語化されていく工程や、そのときの発見に大きな価値があると思っています。
とにかく話てもらって、とにかく聞いてとやったからこそ、活用できるのもあるのかなと。

活動的な人ほど、人生単位で振り返るのはいい機会にもなりそうですね。僕もいつか煩雑になったら依頼したいです。
りおんさん、改めて今日はありがとうございました。

ぜひぜひ!お待ちしております。
ありがとうございました。
編集後記的な
りおんさんの語る「グラフィッカ」は、単なる視覚的ツール以上に、「言葉にならない想いを言葉に変えるプロセス」そのものでした。10時間にも及ぶヒアリングで人生や事業をじっくり振り返り、その過程で自分でも気づかなかった繋がりやテーマが浮かび上がる――。
今回のインタビューを通じて、「グラフィッカ」は結果としての絵よりも、その制作過程で得られる気づきや整理された想いこそが最大の価値なのだと実感しました。何かを伝えることに難しさを感じている方は、一度、自分の中のモヤモヤを「グラフィッカ」とともに整理してみてはいかがでしょうか?
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